私が「精神科をぶっ潰せ」に興味がない本当の理由がわかりました
こんにちは。カウンセラーのふーみんこと工藤史惠です。
私は基本的に「精神科をぶっ潰せ!」には興味がありません。
先日のメルマガにも書きましたが、それは、
「いつまでも被害者でいたって仕方ないでしょ?」
という意識だから……だと、自分でも思っていました。
ところか、あるご相談を受けて、それは違うのだということに気づいたのです。
先日、別口で「断薬経験者としてメディアへの働きかけをしたいので手伝ってくれないか」という依頼をいただいたのですが、そのときも「私は被害者としての発言はできないので、きっとメディア受けはしないでしょう」とお断りをしました。
その時も、「私は被害者でいることに興味はないしな」と思っていました。
それしかないと、長い間思っていたのですが……
どうやら、少し方向が違ったようです。
ご相談内容がいつもと少し違った
私が、その違いに気づいたという『あるご相談』というのは……
お子さんが、知らないうちにネットで精神安定剤を購入しているのを見つけた。
それからどのくらいの時間飲み続けているのか、どのくらいの量を飲み続けているのかわからないが、本人もやめたいと言いつつ、やめられないでいるし、明らかに様子がおかしい。
というご相談だったのです。
ネットで購入できるのは何年も前から知ってはいましたが、実際にネット購入し、それによって薬漬けになってしまったご相談は初めてお受けしました。
正直……頭を抱えました。
本人から聞けば、買い始めた時期はわかります。
それからどのくらい飲み続けて来たのかは、大体はわかります。
ただ……飲んだ本当の量が把握しきれません。
このような場合、罪悪感を持っていればいるほど、過少申告します。
病院での処方だったら、皆さん、お薬手帳を出して下さったりするので、飲んでいる量が一目瞭然ですし、ほとんどのかたが、その用量は守って飲んでいるので、どのようにやめて行けばいいのかを考えるときも困りません。
時に、多めに飲んでしまっている人がいますが、多めに飲んでしまうということは次の診察日までに足りなくなってしまい、他の病院にもらいに行ったりしてしまっているので、それでもその状況はわかりやすいのです。
ところが、自分でネット購入してしまっているということは、処方箋がないので、量は自分の思いのままです。
しかも、「精神病院は悪いところなんだよ。あなたは病気ではないんだよ」という話をしても意味がないということになります。
そもそも、自分が病気だと思っていたら、病院に行きます。
病院に一度も行かず、ネットで薬を購入することを選択するということは、『自分が病気だ』という意識はありません。
『困った症状だけ抑えられればいい』という意識なので、精神病院に長年通い続け、洗脳されてしまった人と違い、『洗脳されていたね』と言えるものがないのです。
これは、誰がみたってわかると思いますが、完全に覚せい剤などの麻薬と同じ使い方ですよね。
最初は困った症状を楽にしたいという軽い気持ちで薬を買ってみた。
飲み始めてみたら、効き目を感じたので、飲んでいない状況が怖くなって来た。
飲み続けているうちに、飲まない時には具合が悪くなるようになって来た。
段々量が増えて来た。
こんな風に進んで行ってしまうよねと想像するのは難しくないと思います。
もちろん、こういうケースでも「どうやってやめて行けるだろう」ということを、ものすごく考えます。
『信じていた医者の嘘に気づく』『病気ではなかったというメカニズムに気づく』というものがないので、何に気づけばやめて行けるのだろうということを、一生懸命考えています。
そこを一生懸命考えているうちに気づいたのです。
私はやっぱり、精神科医がどうのこうのということを問題としているのではないんです。
私はね。
清原やASKAなどを見ていて、覚せい剤に走ってしまう人の気持もなんとなくわかるんですね。
私は自分のことを、彼らとは違うとは思っていないんです。
違いはただひとつ……違法の薬を使ったか、合法の薬を飲んでいたかしかないと思っているんです。
薬に依存するメカニズムはどちらも同じなんですね。
私も、お金があってルートを知っていたら、違法薬物に手を出していたかもしれません。
まぁ、そんな勇気はないと思いますが(笑)、でも、きっかけがあればやっていたかもしれません。
そのくらい思っているんです。
違法の薬でも、合法の薬でも、ネット購入でも……
薬に依存してしまったことには変わりありません。
そこは正当化しようがありません。
私はそこから出て欲しいんです。
そこから抜け出して、普通に暮らせるようになって欲しいんです。
誰が悪いとか、何が悪いとか関係ありません。
今あるのは、自分で選んだきた結果です。
そこから立ち直って欲しいんです。
私が望むのは、クライアントさんが依存から立ち直ること。
そして自分と家族と正面から向き合って、家庭問題を解決すること。
これのみです。
ということが、ここ最近、ハッキリわかりました。
今まで、心の片隅で、
「どうして私はそこまで被害者でいたくないのだ?」
「なぜ、精神科に対して憎しみを持たないのだ?」
と考えたこともありました。
他の人たちとのスタンスの違いに、自分でモヤモヤとしていました。
けれど、根本的に私は、向き合いたい問題が違うのだということがわかり、本当にスッキリしました。
これからは何も迷わず、私はクライアントさんの個人的に抱えてしまっている問題に力を注げるよう、頑張っていきたいと、今までより一層強く思うようになりました。
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