断薬カウンセリングをしてきて感じて来たこと(過去のメルマガ投稿文)
こんにちは。カウンセラーのふーみんこと工藤史惠です。
5年前にあるメルマガに書いた私の断薬カウンセリングに対しての思いを書いた原稿が出てきました。
これ、ものすごくいいこと書いてあって(笑)
このまま永遠に埋もれさせるのはもったいないので、こちらに公開しておこうと思います。
【カウンセラー・工藤史惠です】
皆様、こんにちは。
家庭問題・心理・断薬カウンセラーをしております。工藤史惠と申します。
私は離婚・夫婦関係や家庭問題専門のカウンセラーを始めてもう12年目(当時)になりますが、6年前にあるクリニックにお世話になり、それまで飲んでいた睡眠薬・精神安定剤の断薬をした以降、主に断薬のアドバイスをさせていただくカウンセラーという方で、私の存在を知っていただく機会が増えました。
現在は家庭問題のご相談、断薬相談やアドバイスはもちろんですが、断薬をきっかけに家庭問題やご自身の問題を根本解決することを最大の目標にカウンセリングを行っております。
本日は、私の体験やこれまで断薬の相談をお受けして見聞きしたこと、これから向かっていきたいことなどをお話させていただきたいと思います。
【断薬カウンセリング】
私は断続的に約10年間、精神安定剤や睡眠薬を飲んでいて、6年前(当時)の4月に完全断薬しました。
断薬1年後くらいから、まだメニューにはしていなかった断薬についてのご相談が徐々に増え始めました。
そこから私は本格的に精神薬や心の病について学び始め、断薬についてのご相談を正式にメニューに加えました。
それから、早5年以上が経ち、多岐に渡るかたからいろいろなご相談をお受けして来ました。
『断薬のご相談』『断薬のアドバイス』と言っていますが、、実はこれまで一番多いご相談は、「断薬したい」というご相談ではありません。
これを話すと驚くかたが多いのですが、私の元にご相談にいらっしゃる一番多い例というのは、『すでに断薬は果たしているが、しばらく経っても体調がなかなか戻らない』というご相談なのです。
なぜかわかりますか?
断薬までは医師にお世話になれる場合もありますが、断薬後数年も経てば、病院に行くのも何か違うし、でも体調は回復せずに仕事もできないし、どこに相談していいかわからないというかたが「相談できるところを探していた」と、いらっしゃるからです。
なので、『断薬カウンセリング』と言っていますが、私のやっていることは、どちらかと言うと精神薬を断薬するというよりは、『もっと根底にある根本的問題解決のためのアドバイスをさせていただく』仕事をしているというのが正確な表現なのかもしれません。
【断薬後にも続く不調の原因は、心の病になった原因が未解決だから】
断薬後にずっと長く続く不調の原因はは『心の病の延長』です。
結局、精神病院に行くほどの心の病になってしまった問題の根本的解決ができていないので、そこから脱することができないのです。
そもそも心の病というものは、『病気』ではありません。
誤解していただきたくないのは、その人に出ている症状を否定しているのではありません。
そうではなく、その出ている症状はあくまでも症状であって、出る必要があるから出しているものであり、病気だから出ているものではないという理解が必要です。
心の病はみんな、なるべくしてなっています。
起こすべくして起こしています。
もちろんそれは意識してできるもではありません。
芝居をしているわけでもありません。
ただ、自分が分かっている心理のもっともっと奥深く……深層心理の部分でその病気が必要で、その病気のせいで自分が弱者であることが必要だと思い、自ら病人という立場を選んでいるのです。
これが心の病のメカニズムです。
そして精神薬を断薬しても、元々精神科に通うようになるほど体調を崩してしまった原因、薬漬けになってしまった原因に気づかないと、『後遺症』というものにしがみつき、いつまで経っても具合がよくならない、社会復帰ができないという状況に陥ってしまいます。
そこに気づけず、長年苦しみ続けたかたがうちにご相談にいらしてくださるのですが、この根本的原因に気づけると、何年も苦しんだ人が3ヶ月~半年で別人のようになってしまい、気づくと働きだしてしまっているのですから、いつも本当に驚かされます。
【心の病・薬漬けはすべて依存の世界】
私が薬漬けだった頃、ある仕事の先輩に
「俺に依存するな!」
と言われたことがありました。
私は自分で依存している感覚は全くなかったので、
「この人は何を言っているの? いい気になっているの? 馬鹿なんじゃないの?」
と本気で思っていました。
でも、断薬してからわかったんです。
もっともっと理解してもらいたいと思っていました。
助けてもらいたいって思っていました。
確かに私はその先輩に依存していました。
それに気づいたとき
「確かに依存してました。すみません……」
と思ったのですか、それも後の祭り。
もうその人に直接謝れる状況ではなくなったので、数年経った今でも心の中で申し訳ないなと思いつつ、いつかその人に堂々と会える自分になろうと頑張っているところです。
【どうして人は何かに依存するのだろう?】
正直、自分が病人だった頃、薬漬けだった頃は『依存』というものがわかっておらず、断薬してから初めて、依存というものをきちんと考えるようになりました。
『依存』という言葉を辞書で引くと
「他のものによりかかり、それによって成り立つこと」
と書かれています。
依存自体は多かれ少なかれ、どんな人でも何かにしていると思います。
でも、私自身のことを考えても、クライアントさんの話を聞いていてもとてもよくわかるのですが、心の病になってしまう人、薬漬けになってしまう人はみんな極度な依存体質です。
薬漬けになった人はたまたま病院や病気、薬に依存しただけ。
ギャンブル依存も買い物依存も、そして恋愛依存も、依存する対象が違っただけで、実は全てが同じです。
そういう『依存』というものを生み出すのはどうして?というと、その原因は
『生まれ持った性格 + 育ってきた環境』
これだけでしかありません。
育ってきた環境で満たされないものが大き過ぎた。
それを大人になっても無意識のうちに埋めようとして埋められるものを探して歩く。
その、埋められるものが依存するものなのです。
けれど、生まれ持った性格の違いで、同じ環境で育っても自分で跳ね除けてしまえる人もいます。
なので、性格と環境がうまく絡み合ってしまったときにのみ、極度な依存が生まれてしまうのです。
実はこれさえわかってしまえば、抜け出すのはそんなに難しいことではありません。
ですから私はカウンセリングで、強く依存してしまうことになってしまった原因を導きだし、そこから抜け出す思考をアドバイスしているのです。
【病名という落とし穴】
ところで、皆さんが『精神科で診断される病気』『精神薬が必要な病気』と聞いて連想する病名とはどんなものがありますか?
うつ病・統合失調症・パニック障害・不安障害・摂食障害・不眠症(睡眠障害)・双極性障害・起立性障害・人格障害・発達障害……
まぁ、色々なものがあります。
ここにいくつか並んだ病名を見て、もう、おかしいなと思いませんか?
最初のうつ病、統合失調症を覗いて、その後ろにあるもの……
すべて『○○障害』という名前がついています。
『○○病』ではなく『○○障害』です。
因みに、障害という言葉を辞書で引いてみると
「正常な進行や活動の妨げとなるもの」
と書いてあります。
ん……?
妨げとなるものなだけであって、病気……ではないですね?
冷静に考えてみると、安易な病名の付け方におかしさを感じることができます。
こういうところから、精神医学のおかしさに気づくことができるので、よく考えてみてください。
まだ続きますが、長くなるので続きは次の記事で。
次の記事は発達障害のことについて語っています。
・精神薬をやめたけど体調が戻らない!
・社会復帰したい!
・なんで苦しいのかわからない!
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