うちの娘は強迫性障害。親子二人三脚で戦い中

 

こんにちは。カウンセラーのふーみんこと工藤史惠です。

 

先日、Facebookにこのようなことを書いたのですが……

その時の記事はコチラです。
(友だち限定にしていたのですが、この記事のために公開にしました。)
うちの娘がヤバい……

 

娘がウイルス性胃腸炎に罹り、休みを得たことでわかったこと

 

結局、この後、ウイルス性胃腸炎になり、一週間休むはめになってしまったので、ゆっくり娘と話す時間ができた。

そして、前にもうっすら聞いたことがあるのだけど、私があまり気にしてなくて……

今回、じっくり聞いてちゃんと判明したこと。

娘は手の消毒をやめられない。

我が家はコロナをとても怖がっている家庭ではないので、コロナが心配だとかそういうんじゃなくて、今の職に就いてからそうなったと言っていた。

そして、出かけるときに、戸締まりとか火の始末とか小雪ちゃん(我が家の看板犬)の水とか、とにかく心配で、何度も確認に戻るくらいになっているって細かく話してくれた。

 

娘は間違いなく強迫性障害と言われる症状だった

 

「あ、それ、強迫性障害だわ。病院に行ったら間違いなくすぐにそう言われるね」

私が言うと娘も

「うん、私もそう思う。色々調べたからさ」

※病院(医師)によっては「不安障害」と言われるかもしれませんね。
精神科は問診のみで医師が病名を決定するので、この辺に明確な線引きはありません。

 

それでも娘は、私が薬漬けになって死にそうになっていた様子も見てきたし、精神科や精神薬がどういうものなのかも知っているから、一度も精神科に行きたいと言ったことがない。

改めて、我が娘ながらすごいなぁ、えらいなぁと思う。

 

娘の性格と今までの様子

 

娘は今までも色んなことを自分で乗り越えて来た。

私にはあまり口出しされるのも好きではない性格で、

「限界になったら言うから、それまでは見守ってて」

と中学生くらいのときに言われたことがあったので、今までずっとそうしてきた。

確かに娘は「もう限界だ」というときには勇気を出して話してくれて頼ってきてくれていたので、以前、軽く「手の消毒がやめられないんだよね」「出かけるときに色々気になるんだよね」と聞いていても、「自分で乗り越えられるだろう」くらいに簡単に捉えていた。

……が、今回に限っては失敗だったなと反省している。

 

状況はそんなに簡単ではないかなと……

娘の様子を見て感じた。

 

只今猛省中の私

 

もっと早くから私が真剣に向き合って、一緒に考えてあげなきゃいけなかった。
と感じている。

娘がサラッと話して来たからと、私もサラッと受け流してしまったお陰で、娘は長い時間、一人で苦しんで来たんだなと。

まぁ、今回のように娘の方からきちんと話して来ない状態で私が口うるさく言ったら、それはそれでまた娘もうるさがったろうし、どっちが正解だったのかはわからないけれど……。

 

それでも親だからね。

一人で苦しませてしまったなぁ……と。
一緒に頑張ろうってもう少し早く言ってあげられなかったかなぁ……と、それだけは反省せずにはいられない。

娘にも
「ママン、今、もっと早くちゃんと向き合わなきゃいけなかったって猛省してる。長い間、一人で苦しませてごめんね」
とLINEした。

 

我が家にはやっぱり精神科に行く……という選択肢はなく、娘自身、職場に行けば頭が痛いと訴えつつも、それが職場のせいだとわかっているから、病院に行きたいということはひと言も言わず、どうしたらいいかを今、必死に考えている様子。

 

まぁ、遅かれ早かれ、職場は辞めるだろうけれど……。
(先日、もう辞めたいと泣きながら話していたからね。それについても娘に判断を任せている)

 

娘が自分で考えた対処療法(対症療法)

今の状態に対しては私も一応、「指差し確認して、それで大丈夫だったら振り返らずに行く!ってしていいんだよ?」って話したのだが、「それでも気になっちゃうんだよ」とのこと。

気にしている人に「大丈夫!」とあまり言うのもダメなので、
「とにかく、確認してそれで何かあっても大丈夫だから、気にせず行きな」
とだけ娘に話して、あとは娘に任せることにした。

 

ある日見たら、冷蔵庫にチェックボードが貼られていた。

そこには

・火を消した
・窓を閉めた
・アイロン電気を切った
・忘れ物を見た
・小雪ちゃんの水を見た

……こんなことが書かれていて、ひとつひとつチェックをしていた。

私は思わず胸が熱くなって、すぐに「チェックボードえらいね」とLINEしたら、「わーい、褒められた~!」って喜んでいた(←27歳の娘がw)

帰ってきてからも、開口一番「チェックボード偉い?」って。

「偉いよー。よく考えたねー」って答えたら、

「うん、これ書いたらもう気にせず行こうと思って。でもね、これって鍵だけはクリアできないことに気づいたんだよね。だから、私、今回始めて自分用のLINEグループを作って、鍵かけた!って送って、それで行くことにしたんだ」

あまりに自分の症状ときちんと向き合って、どうしたらいいかを考えて、自分自身に適切に対応しようとしている様子に胸が熱くなり、

「鍵閉めたら、ママンにLINEしなさい」

と話した。

平日は私と娘、二人暮らしで私は家に居るのですが、生活リズムが合わないので、娘が出勤するときは私はほぼ寝ています。

親としては起きてあげろよと思われるかたもいらっしゃるかもしれないし、そうするのは難しくはないんだけど、そうすると、私が居るときは大丈夫、居ないときはダメ……になってしまうので、居ても居なくても同じようにできるよう、LINEをするという方法にしました。

 

次の日から娘は「鍵閉めた!行ってきます!」と私にLINEを送って出かけるようになった。

それに気づいた私は、花丸スタンプを……💮

ちょうど他の用で花丸の絵文字を買っていたので、めちゃめちゃいいタイミング。
毎日違う花丸を送っている。

娘はそれでも「わーい、花丸もらった~」と喜んでいて、少し安心して出かけられるようになった様子がなんとも可愛い。

 

これは対症療法(対処療法)と言います。

パニック障害や不安障害、強迫性障害の人は、何かの理由である特定の物事にパニックを起こしたり、不安になったり、怖くなったりします。

うちの娘は、急に責任感を持たなければいけない仕事が増え、失敗してはいけないという気持ちが強くなり、そしてそこに急に一人暮らしのような状況ができ、あらゆるところに潔癖に確実にやらなければいけないという思い込みが強くなったのでしょう。

そう分析できたため、まずは不安になってしまう、怖くなってしまう状況が少しでも「大丈夫」という記憶とすり替わるよう、少しずつ少しずつ「大丈夫」の経験を増やしているところ。

実際、うちのクライアントさんで、この繰り返しで

・家からも出られなかったかたが、好きに出かけられるようになり社会復帰できるようになったかた
・電車に乗れなかったかたが電車に乗れるようになったかた
・美容院の椅子が苦手でずっと行けなかったのが、何ともなくなったかた
・娘のように出かけるときに不安でたまらなかったのが、不安がなくなったかた

などが多くいらっしゃる。

その経験があるから、原因を特定し、その原因をどうしたら失くせるかを考えつつ、急がず慌てず「大丈夫」を繰り返していく。

 

そうやって、娘の精神的負担を少しでも軽くするよう心がけながら、毎日を過ごしているところ。

 

日々の「大丈夫」を繰り返していくのにも根気は必要。
どのくらいで症状が改善されるのかもわからない。

でも、ここで精神薬を飲んでしまったら、もっともっと先の見通しは暗くなる。

一時的にはぼーっとして恐怖心に思っていたことが感じなくなるかもしれないけれど、その後、全てにおいてぼーっとしてしまって、何もできなくなる。

精神薬とはそういうものだとわかりきっているので、我が家は絶対にこんなことで精神薬は飲まない。

 

子どもの異変は親の責任

私はカウンセリングでいつも

「心の病の原因は、持って生まれた性格と育ってきた環境……これが100%」

と話している。

 

そう。

……ということは、今、娘が苦しんでいることの育ってきた環境が関わっている。

つまりは親の責任ということ。

ひとつ、最大の私の責任は、娘を丈夫な身体で産んであげられなかったこと。

私自身が弱いことがひとつ。
そして妊娠する直前まで、私が入院していて、病院から出された強い鎮痛剤を飲んでいたことがひとつ。

こんなことの要因で、私は娘を丈夫な身体に産んであげられなかった。

 

そして家庭がゴタゴタしてる時期もあり……

私はそれでも娘の育て方には最大限、気を配ってきたつもりだけれども、私自身の精神が病んでいて、知らず知らずに娘に多大な負担を掛けて来てしまった。

娘は兄弟もおらず、誰にも相談できず、一人で色んなものを抱えて来たのだろう。

 

だからこそ、彼女が小さい頃、親の責任を果たせなかった分、今からでもできうる限り彼女と正面から向き合って、少しでも親の責任を果たしていかなきゃいけないと思っている。

 

クライアントさんにはいつも話している。

子育ては子どもがいつくになっても取り返すことができる。

これは上の娘でも実感していることなので、私自身もまたこの言葉を忘れず、娘と二人三脚で娘の心の病に対応して行きたいと思っています。

 

・精神薬をやめたけど体調が戻らない!
・社会復帰したい!
・なんで苦しいのかわからない!

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