減断薬中の感情の起伏は禁断症状(離脱症状)?

 

こんにちは。カウンセラーのふーみんこと工藤史惠です。

 

寒い寒い12月ですが、皆さん、風邪などひいていませんか?

と、何かにつけて書いていますが、そんな私の風邪が抜けず……。
何とも息苦しい12月を過ごしております^^;

ここ数年、12月になると風邪をひいている私なのですが、実は安定剤や睡眠薬を飲んでいたころはほとんど風邪を引かなかったんですね。

私はその頃
「身体は丈夫じゃないんだけど、風邪は引かないんだよね」
と言っていました。

でも、あとから知ったんです。

基本的体力がないと、菌と戦えないので風邪すら引かないらしいんです。

ということは、風邪を引けるというのは、それだけ体力がついたということ。
菌と戦えるようになったということなんですよね。

と考えると喜ばなきゃいけない話なのですが……
正直、苦しいのは喜べません^^;

閑話休題……^^

私のカウンセリングには必ず、1ヶ月間のメールorLINEでのサポートを付けています。
そのときにサポート中によく
「イライラしてたまらないんです」
「なんだか以前より落ち込んで」
「妙にソワソワすることがある」
などという相談をいただきます。

そんな感情が起きると、「離脱症状(禁断症状)からこんな風になっているのではないか」と思うのでしょうね。

減薬中、断薬後に自分がどんな状態になるか、想像もつかないところに行くのですから、そんなことが不安になるのも当然です。

でも、私はそういうときに必ず言うんですね。

「人間なんだから、イライラするときも、落ち込むときもあるんじゃない?」
と。

精神科に通っていると、まず
・落ち込む
・泣きたくなる
・イライラする
・気持ちが落ち着かない
などが『悪』として扱われます。

でも、人間って『喜怒哀楽がある』から人間じゃないですか?
なんでこの四文字熟語が昔からあったのでしょうね?

感情がない人間なんて人間じゃありません。
気持ち悪いでしょ?

昔の私、お笑い番組を見てもクスリとも笑わない人間でした。
笑わないどころか、いつでも泣けるくらいどよーんとしていました。

とってもキレイな景色を見て「うわ~!きれい!」と、全身で感動を表現したにも関わらず、「つまらないの?」と聞かれたくらい、表現・表情が乏しい人間になってしまっていました。

長い間……そんな私が本当の私の姿なんだと思い込んでいました。

長い年月、薬を飲み続けている人は、昔の私と同じような状況になってしまっている人がたくさんいます。

悲しいことがあったら泣くのが当然。
悩み事ができたら眠れなくなるのが当然。
なんだか気に障ることがあったらイライラするのが当然。

どんな感情も悪ではない。
それを感じられることが人間であるのだということを思い出して欲しいのです。

キレイなものを見てキレイと思う。
面白いものを見て大笑いする。
楽しい話をして涙を流すほど笑う。
行きたいところに素直に行きたいという気持ちを抱く。
頭に来たときに、悲しいと思うのではなく素直に頭に来る。

そんな状態が『普通の人間』です。

減断薬中にいろんな感情が出て来たということは、薬が減ってきて回復して来たということ。
元の状態に戻ってきたということです。

長い間、薬を飲んでいて『通常』の状態を忘れてしまうと、こういう変化にも不安になりますよね。

でもそれが悪化ではなく、回復のしるしであり、忘れていたものを取り戻して来ているのだとわかれば、そういう状態も怖くなくなります。

私も、減薬中~断薬後……
私は禁断症状がとても強く出ましたから、これからどのくらい回復するのか、本当に回復するのかとても不安でした。

そんな私でも断薬しきれるのですから、どんな人でも断薬に向かっていけると私は思っています。

薬で抑えられていた感情を取り戻して、
「あぁ、これが生きているって感覚なんだな~」
というのを思い出して欲しいなっと願っています。

 

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