断薬時の離脱症状はどんな感じで良くなるの?
こんにちは。カウンセラーのふーみんこと工藤史惠です。
あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になり、ありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆さまはどんな年末年始を過ごされましたか?
私は、紅白を見ながら年越しそばを食べ、紅白終了と共に家を出て除夜の鐘を聞きながら、地元の氏神様に新年のご挨拶に行きました。
これぞThe日本だ!的な大晦日~お正月の迎え方ですね(笑)
昨年は皆さまにとってどんな一年でしたでしょうか。
良い一年だったと思える人も、あまり良くなかったと思う人も、今年はより一層良い一年になるよう、一緒に頑張って行きましょうね^^
さて……
断薬に関するご相談で断薬の方法以外で多いのは、やっぱり離脱症状(禁断症状)のことですね。
この症状に関しては、誰でも減断薬するまで経験したことがないのですから不安なのは当然です。
私も、これからどんなことが起こるのか、とっても不安でしたから、その気持ちはよくわかります。
今回はそんな離脱症状の相談の中でも、よく聞かれる「どんな風に良くなっていくの?」というお話をしますね。
今回の記事は離脱症状についてちゃんと書いているのでちょっと長文です……^^;
離脱症状って何?
もしかして、「離脱症状って何?」っていうかたもいるかもしれないので、まずは簡単にご説明を^^
精神薬をやめようとするときに、よく『離脱症状』という言葉を聞きます。
これは、精神薬を飲み続けていると、知らず知らずのうちに身体が依存状態になって行くために、薬をやめるときには禁断症状が出てきてしまいます。
この症状のことを、こと精神薬に関しては『離脱症状』と呼びます。
が、正式名称はやっぱり『禁断症状』だと思っています。
ただ、精神薬をやめて行く人たちの間では『離脱症状』という呼び名が一般的なので、今回はその名称で書かせていただきますね。
(私の過去記事には『禁断症状』と表記している記事もあります)
離脱症状に対する誤解
最初に書いた通り、精神薬を減薬・断薬しようとしない限り離脱症状なんて経験しないのですから、この症状がどんな風に良くなっていくのかなんて、なかなか想像ができませんよね。
まず、最初に誤解しがちなのが、離脱症状が出る人は減薬時から出てきますから、断薬したら、体調が楽になると思っている人が意外に多いのですが、これは誤解です。
冷静に考えてみればわかりますよね。
薬がなくなったときに起きるのが『離脱症状(禁断症状)』なのですから、本当は断薬しきってからが一番症状が出るはずなんです。
でも、減薬しているときから出てしまいますから、なんとなく「断薬したら楽になる」と思いこんでしまい、「そこまで頑張ろう」と思う。
そして、頑張って断薬してみても具合が良くならずに返って焦ってしまう……
というような状態に陥ってしまいます。
離脱症状との本当の勝負は断薬後です。
まずはこれを忘れずにいてくださいね。
離脱症状は行ったり来たり
さて、離脱症状はどのように楽になっていくか……
どんなイメージをお持ちですか?
なんとなく風邪のように「あー、今日から楽になったな~」って、身体が楽になっていくイメージがありますか?
実は、残念なことにそんなに簡単に症状がスーッとなくなってくれることはありません。
どんな人でも
「昨日は良かったけれど、今日は良くない」
「ここ数日は楽だったけれど、また今日はしんどい」
などのように、症状が行ったり来たりします。
これを『揺り戻し』と言います。
そう、まさにブランコのようなイメージです。
症状の出始めは、毎日のように出ていた症状が、ふと気づくと3日に1回くらいになり、またふと気づくと1週間に一度になる。
数ヶ月経つとある日突然具合の悪い日が来る。
そのときになって初めて、なんとなく毎日楽になっていて、段々と症状に苦しめられていたことすら忘れるようになり日々の生活を送れるようになっていたことに気づく。
そして今度は、もう症状もほとんど出ないだろうというような状態になり、久しぶりに症状が出ると「うわ~、まだ来るのかぁ」という感覚を味わう。
このような流れになります。
風邪のように症状がなくなったら、もうさようならってなってしまえば楽なんですけれどね。
身体の中に残ってしまった薬物による身体的依存症状は、そんなに簡単に楽になってはくれないんですよね。
それでも「いつか必ず楽になる日が来る」と信じて頑張りましょうね。
その気持ちが強い人ほど、早く抜けているような気がします。
どれが離脱症状でどれが他の症状なのかわからない
「これは離脱症状ですか?」という質問もよくいただきます。
でも、これは正直「そうだと思うけど、ハッキリはわからない」と言うしかないんですね。
というのも、症状は本当に様々です。
私自身も離脱症状を経験していますが、私の経験していない症状もたくさん見聞きしています。
でもね……。
不思議なことに、自分の身体をじっくり観察していると、ちゃーんとそれが離脱症状なのかそれとも何らか違う病気のものなのか、なんとなくわかるものなんです。
離脱症状と上手に付き合えるようになった人は、ちゃんとわかって行きます。
そもそも薬漬けになってしまったのは、自分の身体や心に対してあまりにも無頓着で考えなしだったからです。
断薬しようと思ったら、そういうことに対してもきちんと反省しなければなりません。
自分の身体を考えなしに痛めつけてしまったこと、自分をぞんざいに扱ってしまったことを反省して、自分の身体をちゃんと観察してあげましょうね。
いつまでも離脱症状から抜けられない
何年も前に断薬をしたのに、離脱症状が楽にならないというご相談もよく受けます。
お話を伺うと、断薬はしたものの、それ以外のケアがきちんとできていないケースがほとんどです。
私のカウンセリングでは断薬後の補助療法として
・身体に栄養を与える『高栄養療法』
・デトックス&症状緩和を目的とした『入浴療法』
・上記と同じような目的での『(有酸素)運動療法』(←できるようになってからで可)
の3点をオススメしています。
これに関しての解説を入れてしまうと、この長文記事が超長文記事になってしまうので、細かい解説はまた後日……^^;
そして、これと共にとっても重要なのが、
「どうして自分が心の病になったのか」
の原因をきちんと知り、向き合い、根本的解決を自覚するメンタルケアをすること
を推奨しています。
私は何年も前に断薬しているのに症状が改善しないという人の話をいくつも聞いていますが、これができていない人は、症状から抜け出すことがなかなかできないようです。
今まで自分で思い込んでいた『原因』というものと、まったく違う『本当の原因』がわかったとき、皆さん、「そうだったのかぁ!」という気づきを得ます。
それがスーッと受け入れられた人は、みるみる具合が良くなり、「何年も具合が改善せず、思うように働けない」と言ってきた人が、あっという間に社会復帰してしまうという現象を何人も見せられて来ました。
離脱症状を怖がらないこと
離脱症状は確かにツラいです。
出ないで済むのであれば、できるだけ出ない方が有り難いですよね。
けれど、離脱症状というのは『身体が薬のない元の症状に戻ろうと頑張ってくれている証』です。
それだけきちんと身体の機能が働いているということでもあります。
きちんと症状が出る人の方が、きちんと回復できるという話もあります。
日常生活が送れなくなるほどの症状は確かにツラいですが、それが出口に近づいている証拠でもあります。
むやみに怖がらず、身体が頑張ってくれていることを信じて、自分もその身体に応えられるよう頑張りましょう。
自分の心と身体をきちんと見つめ直し、手を加えてあげれば、必ずきちんと応えてくれます。
離脱症状は確かにツラいですが……
(私は内海聡氏著の『断薬のススメ』という本に体験談を掲載していますが、その中で「症状がよく出たケース」という表現をされているくらい、症状はキツかったです^^;)
いつかは必ず抜け出せるもの……そう信じて頑張りましょう。
断薬をきちんと果たせれば、必ず人生が変わります。
なんで病院や薬に縛られる生活を好んでして来たのだろうと、心底思えるくらい、考え方も生き方も変わります。
その時が来るのを強く強く信じるのが、一番早く改善する方法です。
必ずここから抜け出すのだという気持ちを強くもって日々を過ごしてくださいね。
・精神薬をやめたけど体調が戻らない!
・社会復帰したい!
・なんで苦しいのかわからない!
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