向精神薬は性格を変える?
こんにちは。カウンセラーのふーみんこと工藤史惠です。
断薬に関するブログを書いて何年も絶ちますが、いつでも検索で多いのが
『性格変える 薬』『薬 人格が変わる』
というワードです。
それだけ、精神薬を飲んで性格が変わったようにおかしくなっているかたが多いということなんでしょうか。
それとも、精神薬について疑っている人が増えたのかもしれませんね。
私が卒薬(断薬)カウンセリングを始めた頃は、このワードで検索してくださる方は
「自分でなんとなくおかしいと思って、調べている人が辿り着いて来てくれたのかなぁ」
と思っていました。
もちろんそれもあるかもしれません。
でも、たくさんのご相談を受けているうちにそれだけではないということに気づいたんです。
今、このワードを入れてここにいらっしゃったかたは……
もしかして……
ご家族、もしくは当人の近くにいらっしゃるかたではないですか?
と言うのもね。
薬を飲んでいる当人は、いつでもまともな感覚なんです。
自分ではなーんにも変わっていないと思っています。
私も当然そうでしたから、よくわかるんです。
自分では何も変わらないと思っている。
でも傍から見ると、明らかに様子が変だったという話を何度か聞いているんですね。
私も、断薬した後に、友だちに
「あの頃(薬を飲んでいたとき)は怖かった」
と、言われました。
あるお母さんは息子さんを見ていて
「目がギラギラしているし、いつもよりずっとテンションが高くて、普段はあまりしゃべらないのに異常なほどしゃべりっぱなしで、本当におかしかった」
と、話していました。
ご当人は「そんなことない」とおっしゃっていましたが、明らかに違っていたそうです。
ということは、やはり自覚なく変わっていたのだと思われます。
数年前、息子さんが心療内科で精神薬をもらってきて、飲んだ様子を見ていたお母さんから
「明らかに息子の様子が変わって、この薬はおかしい」
と思って、即座にやめさせたという話も聞いています。
このような証言からも、
「精神薬を飲むと、性格が変わったように見える」
というのは、当人よりも周囲の人の方が感じて、特に親御さんがおかしいと思って検索されて来ているのかな……と思うのです。
精神薬を飲んでいると、飲んでいないときにはできないようなことが簡単にできるような気がしたり、凶暴になったりすることもあります。
精神を安定させるために薬を飲み始めたはずなのに、以前よりもっともっと落ち込むようになることもあります。
かと思うと、あり得ないくらいハイテンションになることもあります。
それもこれも、本当に性格が変わったわけではありません。
薬の変な働きにより、性格が変わったようになっているだけです。
このような働きかけで、一瞬はうつ状態などが改善されたように見えるかもしれませんが、実は薬が効いているそのときだけの変化なので、いい方向に変わったように見えても、実は何も根本的解決にはなっていません。
それどころか、凶暴になったり、極端に死にたくなったり、ハイテンションになったお陰で、飛び降りても怖くないと思ってしまったり……
何もいいことはないんですよ。
「この薬はおかしい」
と、もしご家族が思ったとしたら、その直感は間違っていません。
おかしいと思ったら、その直感に従って即座にやめてください。
やめても大丈夫です。
と言うか、やめたほうがいいです。
精神薬は早ければ早いほど、やめやすいものです。
「薬をやめてしまって、病的症状はどうするのだ?」
と思われたかたは、ぜひ、ご相談くださいね。
心の病は薬を使わず解決する方法はたくさんあります。
むしろ、薬を使わない方が早く解決することを忘れないでいてくださいね。
・精神薬をやめたけど体調が戻らない!
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