断薬カウンセラーの苦悩
こんにちは。カウンセラーのふーみんこと工藤史惠です。
このサイトでは私個人の思いとかを書くより、断薬の情報系を書くことに注力して来ました。
でも、今回から少し私の考えていること、感じて来たことなど、私の本音を書こうかと思っています。
断薬(卒薬)カウンセラーとして活動をはじめたとき
私が、断薬のご相談をお受けし始めてもう7年くらいになるかな。
私自身が断薬してからもう8年が過ぎているのできっとそのくらいになるかと思います。
別にね。
私が望んで断薬相談をお受けし始めたわけではないんです。
家庭問題をお受けしていたカウンセラーの私が、ネットで有名な医師の元で精神薬を断薬したことが知られるようになった。
そうしたら自然に断薬相談が増えて、気づいたら、離婚や親子問題などより断薬相談の方が増えてしまったから、そのままずっと続けて来ていたというのが流れ。
なので、今までずっと「私は本当は断薬をしたくないんだよね」と何度も何度も言ってきました。
でも、もちろん仕事してお受けするなら、自分の経験だけでは全く歯が立たないのが実情だったので、それはそれは勉強しました。
それまでは医学なんてさほど興味もなかったし(何せ患者側だったしねw)、どちらかと言えば不健康だった私が、クライアントさんの見本・手本にならなきゃと思って、自分の身体の面倒を見、心の面倒を見、そして知識を蓄え、頑張ってクライアントさんと向き合って来ました。
断薬(卒薬)カウンセラーとして活動する大変さ
一言で言えば簡単に聞こえるかもしれないけどね。
今、思い返せしても断薬カウンセラーとして活動して来るのは大変でした。
あ、学ぶことよりも、周囲の反応やクライアントさんたちと向き合って来ることがね(笑)
まず、精神薬の薬漬けになっている人は依存心が強い。
私もそうだったし、心の病のメカニズムを考えても、その状況は手に取るようにわかります。
だから、断薬をしたいと思ったら、本当に人生を変える覚悟が必要になる。
でも……それが簡単じゃないんだよね。
今までの生きてきたクセ……考え方、感じ方のクセを変えて行かなきゃ断薬は難しい。
しかも、精神薬で頭がボケボケになっちゃってるからね。
私が話していることがどこまで通じているかも正直わからない状況の人も多くいらっしゃる。
こんなこと言うと叩かれるかもしれないけど……😅
精神薬の薬漬けになっている人は頭がおかしい。
普通に話が通じないし、思考もクリアじゃないし、
何度も何度も同じことを話して来る人もいれば、妄想の世界にいる人もいる。
ぶっちゃけ、見た目だけでおかしい人も少なくありません。
それでも私は一生懸命向き合って、その時できる方法を当人以上にその人の人生を考えてアドバイスして来ました。
クライアントさんもその時は「がんばります!」って笑顔を見せてくれるけれど、実際にそこから立ち直る人ももちろんたくさんいたけれど、残念ながら人生が変えられなかったクライアントさんの姿を見なければいけないことも何度もありました。
断薬は最終的に自分の頑張りでしかない
問い合わせのときに
「この精神薬をやめさせてくれますか?」
と聞かれることも多いのだけど、絶対に自分が頑張らなきゃ断薬はできません。
自分自身で「断薬するんだ」という気持ちを強く持ち続けなきゃできません。
私も本当に苦しい離脱症状と戦って、毎日毎日泣いていたからその大変さはよくわかるけれど、大変だからこそ「断薬するんだ」という気持ちを強く強く持ち続けないと断薬なんてできません。
でも、依存心の強いクライアントは簡単に泣きついて来る。
ま、泣きついて来てもいいのよ。
私もその時はまた「頑張れ!」ってエールを送るから。
それが私の仕事だしね。
うん、それはいい。
でも、実は報われない思いをすることがあったのも事実でした。
断薬カウンセラーの報われない思い
私がなんでこの記事を書きたくなったか……
それは、Facebookページに哀しいメッセージが届いていることに気づいたから。
その人、何年も前に一度だけカウンセリングを受けてくださった元クライアント。
私のカウンセリングには1ヶ月のメールサポートがついているので、その間も精一杯サポートして励ましてきました。
サポートしていた間は頑張ってくれていて、少しずつ元気になった様子も見られていたのだけれど、でもその後は継続でサポートすることはなく、しばらくしたらだんだん様子がおかしくなって行った。
時々Facebookのメッセンジャーで泣き言メッセージが来ていたけれど、それに答えてしまうとお金を出して相談してくださるクライアントさんに申し訳ないし、カウンセラーに無料で答えてくれというのはやっぱりルール違反だと思うので、私はその旨だけを返信していました。
本人は何度も「断薬した」と言っていたけれど、どうやらしっかり断薬できていなかった模様。
その人から来るメッセージはどんどんどんどん訳がわからなくなり、「ご相談があったらカウンセリングを申し込んでください。こういうことが続いたらブロックしますよ」と何度も忠告したにも関わらず、年に数度、変なメッセージが届いていたので、こちらからブロックしようかと思った瞬間、向こうからブロックされた。
これで一件落着かな……と思ったら、Facebookページの方にメッセージが届いていました。
そこに書かれていたのは
「詐欺師」
という言葉。
詐欺師・詐欺師と何度も送ってきていました。
もうね……言葉が出なかった。
私が真剣に向き合ってアドバイスして来た時間は何だったのだろう……
その人からわけのわからないメッセージが来るたびにその人の様子を気にして、簡単だけれど返信をして……
なのに、自分がきっちり努力して断薬を果たせなかったのに、こっちを詐欺師扱い。
本当にどういうことだ?って思う。
ホントはその人を目の前にして言いたいよ。
断薬できなかったのを人のせいにするなよ!って。
それが依存心なんだよ!ってね。
だって、私が断薬したときは、断薬のアドバイスは医師からもらっていたけれど、そんな風に泣き言を言う相手もいなかったし、そういう意味では本当に孤独で頑張ったんだから。
何も、苦しいのはあなただけじゃないの!
私も死にものぐるいで頑張ったんだよ!
って、経験者の私だからこそ、離脱症状から逃げ出したくなる人には心の底から言いたくなる。
そのくらい、切ない気持ちになるんだよね。
他にもやりきれない思いは数多く……
Facebookで依存心丸出しで寄ってきては、自分の思い通りに動いてくれないと叩く記事。
(つい最近もそんなことがあったなぁ😅)
私のサイトを見て「ボッタクリ」と書いてある叩き記事。
……これに関しては昔は傷ついたけど、今は全然平気。
「じゃ、私くらいに勉強しなよ。
そしたら別に私にお金払わなくても、私と同じようにケアできるよ」
って思うから。
そのくらい、私はお金も時間も掛けて勉強して来た。
だから、クライアントさんにも
「人生変えるには、それ相応の覚悟をしなきゃならないんだよ」
って話す。
そう話したら
「え? 人生変えるほどのことなんですか?」
って言われてまたガックリ。
そりゃそうよ。
10年も20年も病院に通って、毎日毎日薬を飲んできたの。
その習慣をやめるってそれはもう人生を変えるくらいのことですよね?
素人の私では後ずさりするような現場でも本当に踏ん張って頑張ってきた。
中には、医学的には全くド素人だった私としては、後ずさりしたくなるような現場も、いくつも体験して来ました。
親がおののいてしまうくらいの形相に変わってしまったお子さんと対峙したりもして来ましたよ。
もちろんそんなのが大丈夫なわけない。
たった一人で現場に行って、そんな様子を突然見るんだもん。
驚かないわけがない。
私は同じ離脱症状でも、そこまで狂ってしまったような意識がなくなるような、そんな感じにはならなかったしね。
(これは薬によって出る症状が違います)
私はベンゾ系しか飲んでいなかったから、この仕事に就くまでは、統合失調症がどんな状態なのか、その薬がどんなものなのかさっぱり知らなかったしね。
現場を重ね、クライアントさんと会い、話し、クライアントさんのご家族に話を聞き……
そうやって学びを深めて来ました。
でもそれは本当に決して楽なものじゃなかった。
もちろん嬉しいこともたくさんあった。
こうやって書くとむなしいことばかりみたいだけど、もちろん嬉しいこともたーくさんありましたよ。
20年も引きこもりしていた人がアルバイト見つけたって年賀状くださったり。
7年間働けなかった人が立派な仕事についてくださったり。
断薬して5年経っても働けなかった人が3ヶ月であっという間に仕事に行くようになったり。
私のところに来たときはものすごく苦しそうだったのにミスコンに出場されたり。
何もできないと言っていた人が専門職に就いたり。
結婚されたり、お母さんになられたり。
子ども生まれたって赤ちゃんの写真送ってくださったり。
悪くなっていた親子関係を修復してくださったり。
薬漬けで苦しんでいた娘さんが扶養外れてお仕事を始められたり。
死にたい・死にたいと言っていた人が、そんなことを言っていたことも忘れちゃうくらい元気になったり。
あぁ……こうやってつらつら書いてみると、こんなに嬉しいことあったんだな~。
しんどいことの方が多かったような気がするけれど、こんなに嬉しい報告をたくさんいただいたんだな~。
なんてことを改めて思い出します。
これはみーんなクライアントさんの頑張り。
人生変えようと思って、頑張ってくださったクライアントさんのお陰です。
本当にみなさんよく頑張ってくださったな~。
私にたくさんの喜びをありがとうって思います。
でも……
やっぱりそろそろ断薬カウンセラーに重きをおく活動はやめようと思います。
私がやりたいことは、やっぱりそこじゃない。
離婚問題や親子問題の解決、生きづらさを感じている人に一生モノの技を伝授して、自分の面倒を見られるようになって今よりもっともっと生きやすくなってもらったり……
そんなことの方に重きをおきたいって思うんです。
これ、数年前から思っていたのに、なんかきっかけがなくて結局、断薬の方をズルズルとやって来てしまいました。
せっく勉強したしね。
伝えたいことは今でもたくさんあるのは違いないしね。
でも……
そろそろ時期が来たようなので、このサイトを急に閉じるわけではないけれど、断薬への勉強等はこの辺にしておこうかと思います。
断薬指導したい人を育てたい気持ちは今でも
本当は、断薬指導したい人には今でも私の知識を丸ごと伝授したい気持ちはあります。
今まで何人も私の元で断薬について勉強してくださって来たのですが、皆さん、専門職のかたが多くてね。
ご自分の専門職の場面で、精神薬を飲まれているかたが多くて、精神薬について勉強したい……
そんな生徒さんばかりだったので、断薬カウンセラーとして活動してくださる人は、残念ながら今のところ一人も出現しておりません。
まぁ、大変だからね。
薬のこと、心の病のこと……本当にちゃんと勉強しないと命に関わりますからね。
生半可の気持ちではできない。
私もよく勉強したものだと、我ながら思うもん(笑)
でも、望んでくださるかたがいたら……
断薬カウンセラーとしてでなくても、ご自分のお仕事の現場でこの知識が必要なかたには、私の丸ごとを伝授して、是非、現場で活かしていただけたらと願っています。
今回も思い切って書いたようでいて、それでもここでは話せないこと結構あるのよ(笑)
それは、講座の中では生徒さんに心置きなくお話しています😊
今まで断薬カウンセラーは私一人
今でも、断薬カウンセラーとして断薬のご相談・心の病のメカニズム・家庭問題の解決……こんなものを一手に引き受けてやるのは、日本で私一人だと自負しています。
でも、お陰でずっと孤独でした。
細かなところまで相談できる人がいなくて……
私に精神薬のことを学ぶきっかけをくれた内海医師……
彼の元でもたくさん勉強させてもらったけれど、私が本当に現場からヘルプを出したのはたった一度きりでした。
どうしても正解が出せずにその場ですぐにクライアントさんにアドバイスできず……
内海先生にLINEをして
「この場合、どう考えられますか?」
とヘルプ。
内海先生も私と同じように答えると聞いて、安心してクライアントさんにアドバイスした……というのが後にも先にもたった一度だけありました。
それ以外はどこに行っても一人。
ものすごい形相のクライアントさんを目の前にしても、ものすごい状態になってしまった家の中に入っても、どこでも私一人で踏ん張ってきました。
それがね……
もうそろそろ疲れてしまいました😅
断薬に関する団体も作ろうと準備もし始めたのですが、結局、そこまでの気力が持てませんでした。
これから私のカウンセリングがどうなって行くか、まだはっきりわかりませんが、もしかしたら近い将来、断薬カウンセリングというのがメニューからなくなってしまうかもしれません。
このサイトは残っていても、こちらに力を注げなくなるときが来るかもしれません。
ずっとそう考えていたので、こちらのブログやメルマガはあまり更新することができませんでした。
そろそろ潮時かな……って思っています。
もし断薬を少しでも考えているかた。
断薬に関して勉強したいと思われているかたは、問い合わせだけでもくださいね。
本当に断薬に関しては疲れ切ってしまっているので、いつやめてしまうかわかりません。
これが今の私の本当の本当の本音です。
・精神薬をやめたけど体調が戻らない!
・社会復帰したい!
・なんで苦しいのかわからない!
そんなお悩みお持ちの方のご相談をお受けしております。
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