厚労省がデパスの精神障害を認めた
こんにちは。カウンセラーのふーみんこと工藤史惠です。
という記事が FRIDAY DIGITAL に掲載されました。
そして本文にはこのようにあります。
このクスリの恐ろしさは、医師の指示通りに服用しても依存症になってしまう点にある。やめようにも「離脱症状」と戦わねばならなくなる。服用量を急激に減らしたり、中止することで痙攣(けいれん)発作、せん妄(時間や場所がわからなくなる、論理的な会話ができないなどの症状)、不眠、幻覚、妄想などに襲われるのだ。
正直、こんなこと、何年も前から言ってきたのにな~という感じではありますが、今までは地下で言っていたものが、やっと日の目を浴びてきた……そんな感じがします^^
私が以前からセミナーで使っていた画像ですが……
下記の写真がデパスの添付書類です。
すでにここに副作用として『依存性』と書かれています。
ということは、もう以前からこの問題はあったということです。
私たちもずっと伝え続けて来たのですが、なかなか表で取り上げてもらえなかった。
それがやっとこのようにメディアでも取り上げられて来た。
というだけのことなのです。
この記事に『覚醒剤と同じ』という表現があります。
これに対して「デパスは覚醒剤ではなくて鎮静剤です!」という表記をしているのを見かけました。
これを書いた人は、
デパスは鎮静で興奮させるものではないし、覚醒剤は興奮させるものだから違います。
ということを主張して、クスリのことを知っていると言いたかったのでしょう。
でもこれ……わかったようなことを言っているように見せて、ちっとも本質をわかっていない見本ですので注意をしてくださいね(笑)
精神薬は覚醒剤のようなもの……
それは鎮静だろうが興奮だろうが関係なく、「作り方・成分などが違法薬物と同じ」ということをわかりやすく話しているだけなんですね。
そこが理解できておらずに「鎮静だ」とか「興奮だ」とか言っていることが愚の骨頂なんです。
世の中には、違法薬物と合法薬物は全く違って、合法薬物は危険じゃないと思っている人もまだまだ少なくありません。
覚醒剤などの違法薬物はものすごく怖くて、合法薬物は医師が処方しているのだから何の心配もないと思っている人もまだまだいます。
でも、私がこの記事に書いたように、合法薬物はヘタすると、違法薬物よりずっとずっと怖いものだということを知ってほしいと思います。
この記事では『睡眠導入剤』と書かれていましたが、デパスの場合は抗不安薬扱いで出されている方が多いのではないかと思われます。
最近では『デパス』という名前より『エチゾラム』という名前で処方されていることの方が増えましたが、あまり睡眠薬として処方されている印象はありません。
また上記と同じように、記事内では、ハルシオン(トリアゾラム)やセルシン(ジアゼパム)、ドラール(クアゼパム)を同じベンゾジアゼピン系のお薬として並列して書かれていますが、実際の現場では
ハルシオン(トリアゾラム)・ドラール(クアゼパム)は睡眠剤として
デパス(エチゾラム)・セルシン(ジアゼパム)は抗不安薬として
処方されることが多いと思われますので、何のために処方されている何という薬かも自分できちんとチェックしておいた方がいいでしょう。
まぁ、何の目的で出されたとしても、向精神薬はどれも飲み続けていいクスリではないことは同じですので、常用されている方は、できるだけ早くクスリをやめて行けるような意識を持つことが必要になって来ます。
自分にとってクスリが必要だと思われている方は、こういう記事を見ると「ウソだ」と言いたくなるでしょう。
病院で処方されているクスリなのだから、そんなに危険なわけはない。
上手に飲んで行けば、きちんとコントロールできるものなはずだ。
と思っているかたも多いでしょう。
でもそんなことはないんです。
たった1ヶ月飲んだお陰で、数ヶ月~年単位で禁断症状(離脱症状)で苦しんでいるかたもいます。
症状の方が大変なためにクスリをやめられなくなってしまったかたもいます。
この記事に書かれていることは決して大げさでも何でもありません。
一日でも長く飲んでいれば、それだけやめるのがツラくなります。
向精神薬は一日も早く手放した方が、間違いなく明るい未来が待っています。
私が行っている断薬したい人向けのセッションや講座では、このような知識も十分にお話しています。
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