私がひどい離脱症状(禁断症状)から抜けた5つの方法
こんにちは。カウンセラーのふーみんこと工藤史惠です。
今日は10連休の最終日でもあるので、私のことを少し語ってみようと思います。
(←って連休と全然関係ないけどw)
断薬する人にとって、禁断症状(離脱症状)って一番の問題ですよね。
私がどんな風にそれを乗り越えたのか……
そんな体験談を久しぶりに語ります^^
内海聡先生の『断薬のススメ』という本に私の体験談が掲載されているのですが(匿名で載っていますがカウンセラーと書かれているので、是非探してみてください^^)、その体験談の最後にある先生の総評でも「禁断症状がよく出たケース」と書かれています。
この台詞はもう何度も何度も色々なところで書きましたが、本当に
「こんなにツラいなら死んだほうがマシ」
そんな風に毎日言って泣いて過ごしていました。
今は断薬のサポートのため、全国を飛び回っていますのでそんな風には全く見えないようですが……^^;
断薬に一番大切なことは覚悟
私が抜け出した中で一番大切なことは、何と言っても、薬をやめる信念です。
それかよ!
という声が聞こえて来そうだけど、これってとっても大切なことです。
人間って、自分の思っている方向にしか進みません。
ということは、「やめてもやめなくてもいいし……」なんて思っているときは、やめられません。
「やめるのも怖いんだよな」なんて思っていても、簡単に戻ります。
そして、頭では「やめたい・抜け出したい」と思っていても、深層心理の部分で実はまだ病人でいる必要性があったりしても、なかなか抜け出すことはできません。
だから本気で覚悟を持って、立ち向かわなきゃならないんです。
覚悟……とっても大切なことです。
そりゃ私だって、「なんで断薬なんてしようと思っちゃったのかな」と思うことはありました。
でも、目の前にまだ薬の残骸が山程あるのに、一旦減らしたものは、一度もまた増やして口に入れようとは思いませんでした。
私の場合は、そのくらい「やめたい」という気持ちが強かったんです。
お陰で、毎度のように減らし過ぎて、内海先生に「やり過ぎ」って呆れられていましたけどね^^;
でもそのくらい私は薬をやめたかった。
一度やめると決めたものを後戻りしたくなかった。
何故か、私はその覚悟がとても強かったんです。
だから、症状が出るのは仕方ないこと。ただ耐えるしかない……と誰に言われることがなくても、そんな風に受け止めて、ツラい症状を抑えるには何かないかとか、内海先生に泣き言を言いたいとかも思わず、静かに(いや、泣いていたけどw)その症状と向き合っていました。
何のために、誰のためにやめたいかの目的を明確にする
これも必ずセッションのときに伺うのですが……
あなたは「誰にために、何のために」断薬したいと思いますか?
コレね……
実は「自分のため」っていう答えはNGなんです。
そう答える人が多いんですけどね^^;
人は自分にはどうしても優しくしてしまいがちです。
自分のためにやめたい……それは、今苦しんでいる自分を助けたい、そして幸せにしてあげたいということですよね?
ということは、離脱症状が出て苦しくなってしまったときにも、「自分に優しく」という気持ちが働いてしまい、「今苦しんでいる自分を助けよう」と働いてしまうのです。
そうなると……答えはわかりますね?
今苦しい自分を助ける方法はただひとつ……薬をまた飲むことです。
なので、『自分のため』はNGなんです。
人は、「人の役に立ちたい」と自然に思うように生まれて来ます。
なので、『誰のために』は必ず自分以外の人のためがいいんです。
お子さんがいる人はお子さんのためが一番強い動機になりますね。
もしくはパートナーのため。
中には、親御さんのために元気になりたいとは別に思わない(笑)、でも結婚していない……の人は、未来の家族のため……と思って断薬に励む人もいます^^
人間、明確な目的(ゴール設定)をすると、それに向かってひた走れるようになります。
漠然と始めるより、断然、苦しい症状を耐え抜こうという気持ちが強くなるものなのです。
私は誰のため……は、とにかく『娘のため』でした。
何のため……は『普通に生きたいから』でした。
そう。もう自分が普通じゃないことはわかっていたんですね。
どんどん具合が悪くなって、娘にお弁当を作ってあげられなくなってしまった。
中学生のときは部活で必要なときは夫がお弁当を詰めてくれ、高校生になってからは自分で詰めて行っていました。
高校生で自分で詰めて行く子どもは娘だけではありません。
でも私は作ってあげたかった。
だから、娘が高校が終わるまでに間に合わせたかったんです。
症状が強く出て
「こんなに苦しかったら死んだほうがマシ」
と泣いていたときも、娘のために頑張れました。
この子は私が居なくなってしまったらきっとおかしくなってしまう。
夫は大人だから、もし私が居なくなっても一人でどうにか頑張って生きてくださいって思ったけど(笑)、娘は私がこの世に生み出した子。
その子の人生を私が頑張りきれなかったことで、この子の人生を変えてしまう権利は私にはないと思ったんです。
権利はないなら何がある……?
それは生きる責任しかないと。
私はそれだけで頑張り抜くことができました。
苦しくなったらお風呂に駆け込む
離脱症状は徐々によくなって行くとは言っても、階段を登るように、毎日少しずつ快方に向かっていくわけではありません。
『揺り戻し』という言葉の通り、ブランコのように行ったり来たりを繰り返し、その揺れる幅が、徐々に小さくなって行くだけです。
今日はよくても明日は具合が悪い。
2~3日良かったのに、また2~3日しんどい……なんていうことはザラです。
私はクライアントさんにもよく言っているのですが、具合の悪い人ほど入浴がオススメです。
断薬するときの入浴はとても大切なので、このことに関してのことは過去にも何回も書いています。
参考にご覧になってみてくださいね。
本来は低温サウナを推奨されるようなのですが、近くにはそんなに気軽に入れる低温サウナなんてないし、代わりに岩盤浴に通うとか方法はあっても、とにかく減断薬のときは具合も悪いからあんまり外に出たくないし、お金も掛けたくないし……
なんてことを考えて、色々試行錯誤して編み出したのが、私が断薬セッションのときにアドバイスしている入浴方法です。
入浴するのは、デトックスだけの目的ではありません。
症状がひどいときの身体の痛みを治し……はしてくれないけれど、かなり楽にはしてもらえます。
離脱症状は精神面でも色々と暗いものを落としますが、その暗い感情などを変えてくれる働きもあります。
私はよくクライアントさんに
「死にたくなったら風呂入れ」
「暴れたくなったら風呂入れ」
と言うのですが、ずーっと泣いていたりしても、そんな気分を変えてくれる働きもあるのです。
断薬をアドバイスしている人たちの中でも、ここまで具体的な指導ができるのは私しかいないと思います。
なぜなら、私が編み出した入浴法だら!
そして、効果を実感しているから!( ´∀`)
私はとにかくお風呂を活用しました。
だって、サウナに入りにいく気力も体力もなかったから(笑)
でも、家のお風呂ならすぐに駆け込めるでしょ?
だから一日に2回でも3回でも、汗をかきに入りました。
その方が、身体の強張りと頭痛を随分楽にしてもらえたので、身体が重い・ツラいときは這っていくような状態でも、とかくお風呂は頑張って入ることにしていたんです。
因みに、入浴法は今でも続けていますよ^^
実は未だにたま~に揺り戻しと思われる体調不良があるのですが、その時、冷静に振り返ってみると、忙しさにかまけてお風呂のケアをさぼっていることが多いんです。
で、焦って1日2回とか入って、2~3日で回復します。
なのでいつまでもこのケアは断薬経験者にはとても有効だと思っています。
私はこのような実体験から、入浴で少しでもツラい症状が楽になるというのを体感して話しているし、しかも具合の悪い人でも頑張れる最低限のやり方なので(←無理なことはやりたくないでしょ。なので無理は押し付けません)、コレ……実は私以上にきちんとアドバイスできる人はいないと思っています!
だって、断薬をアドバイスすることを生業にしている人で、断薬を経験している人って意外に少ないのよ?
だから知識はあっても、体感では話せないんですよね。
でも私は体感で話せてしまうのが一番の利点なので、そこは大いに活用します!( ´∀`)
栄養をきちんと考えよう
断薬時には、サプリでかなり栄養を入れてあげた方が効果的です。
いいものを入れて悪いものを出すというポンプ式の発想と、精神薬を長く飲んでいてボロボロになってしまった身体を少しでも立て直す目的があります。
栄養に関しては、それですぐに改善するものではありません。
でもクライアントさんを見ても、回復の早さは違うように感じます。
サプリだけでなく、食べ物も大切ですね。
私も必ずセッションでは食養の話はするのですが、病んでしまっている間は、鶏が先か卵が先かわかりませんが、食べ物もよくない人がほとんどです。
なので、身体にいいものを入れて、症状と戦える身体作りをするのもとても大切なことなのです。
私もせっせと飲みましたよ~。
でも薬をやめて、また粒状のものを飲むのが何か嫌だったので、内海先生に「いつまで飲まなきゃいけないの?」と聞いたら、「断薬後1ヶ月くらいまでは飲んで」と言われたので、1ヶ月経ったところでとっとと飲むのをやめちゃいましたけど(笑)
精神面からもかなりカバー……かなりの時間を内観に当てた
これがね。なかなか無いことなんです。
皆さん物理的に薬を飲まなくなればそれでいいと思っている。
確かに、物理的に『薬を飲まない』という状態ができあがれば断薬は終了かもしれません。
でも、実は、それだけではまだまだ本質的な解決はできていないため、断薬後の症状が何年にも渡って改善されなかったり、強い症状が行ったり来たりしてしまったり、一番残念なのは、結局病院に後戻りしてしまうような状態になってしまう人も少なくないんですよね。
これを阻止するためには、
自分は何にずっと苦しんで来たのか。
どうして病んでしまったのか。
どうして自分が薬漬けになってしまったのか。
どうして具合が悪いのか……。
そんなことをきちんと自分と向き合って気づかないとならないんです。
これ、本質的なことに目を向けることになるので、最初は少ししんどいかもしれません。
けれど、これで本当に本質的な問題に気づいた人たちは、驚くほどどんどん身体も心も楽になって行くんです。
だから、もう精神科や精神薬なんて必要なくなってしまうんですね。
私も断薬後……ものすごく内観に時間を当てました。
わざわざ内観しようと思って時間を作ったわけではありませんよ。
気づくと、自分の心の中とかなり会話していたんです。
何がツラかったの?
何をわかってもらいたかったの?
と自分に聞き、そしてツラかったこと、わかってもらいたかったことに気づいたとき、
「そりゃ、可哀想だったよね~」と理解してあげる。
これでね。
私、本当にかなり解放されたんです。
自分で「可哀想だったよねー。でも頑張って来たよねー」と自分を理解してあげることで、もう周囲に理解してもらわなくてもいいやって思えてしまった。
これで私はどんどん心は解放されて行き、身体も快方に向かっていったんですね。
そしてこれがとても大切だと確信し、私が断薬してしばらくしてからクライアントさんにもお伝えするようになったんです。
それが『楽イキ!』と名付けた私のカウンセリングです。
「楽に生きて行こう」
「楽に生きていいじゃない」
そんな気持ちから私のカウンセリングにこの名前を付けました。
あ……ふと、カウンセリングの宣伝みたいになってしまいましたが……^^;
でも、この内観……自分と向き合うということが、如何に自分を楽にさせるかということを私は思いっきり体感したので、コレを皆さんにも体感してもらいたいんです。
カウンセリングを受けてくださった方々も、どんどん色んなことに気づき、解決に向けてどんどん明るい顔になってくれています。
これは本当に私が驚くくらい。
まとめ
結局のところ……
正直、完璧な方法なんてなくて……^^;
我慢して頑張って乗り越えなきゃいけないという、「なんだそりゃ!」っていうオチなのですが、でも、それでも上記5つは一日でも早く抜け出すことを援助してくれる方法です。
コレを知っているか、知らないでタダ時間が経つのを待っているかだと、回復するスピードも、予後も全然違うんです。
心が病んでしまうこと、薬漬けになってしまうことには必ず原因があります。
薬漬けになってしまったのは結果でしかありません。
原因と結果をちゃんと真正面から見つめ、受け入れ、正直に解決して行くしかないんです。
それしかないというシンプルな方法だけれど、だからこそ、きちんと根本的に解決できる方法なのです。
断薬にとても大切なことをアドバイスしています。
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