「本当は私が楽になりたいんです」 ~ 当事者のお母さんの言葉 ~
こんにちは。カウンセラーのふーみんこと工藤史惠です。
先日、福岡にカウンセリングに行ってきました。
ご依頼くださったのは当事者のお母さん。
当事者は、まだ若いお嬢さんでした。
ここ最近、よく書いていますが、似たような事例で親御さんからご相談いただくケースが増えています。
もちろん今までもありましたけれど、以前よりも親御さんも積極的にご相談くださるようになったのでしょうか。
数は間違いなく増えています。
特に、出張に多く歩くようになってからは、当事者の方のみならず、ご両親とお話する機会が断然増えました。
その方が、ご家族の理解も得られるし、私はとってもいい傾向だと思っています。
その分、時間もかかるし、クライアントさんのみならず、私自身も長時間のハードのカウンセリングタイムとはなるんですけれどね。
でも、せっかく伺ったら、本人だけではなく、是非ご家族にもご理解いただき、皆で解決して行っていただきたいっていう願いは強いので、同じ席に座って問題に立ち向かおうとしていただけるのは本当に有り難いんですね。
先日、福岡でお話させていただいたお母さんから、印象的な言葉を聞きました。
「本当は私が楽になりたいんです」
うんうん。そうですよね。
とっても良くわかります。
こんなこと言うと非難されると思いますか?
私はしません。
これは私がカウンセラーだから、いい言葉を並べてお話しようと思っているんじゃなくてね。
これは私が元当事者だから、そう思うんです。
私は薬漬けのとき……。
確かに狂っていました。おかしい人でした。
突然ぎゃーって泣き出したり、お笑い番組見てもくすっと笑うこともしない。
何かあると地球の裏側まで掘ってでもどこまでも落ち込みたくなり、数日は泣き暮らし、挙げ句は寝込む。
そしてすぐに死にたくなる。
私が飲んでいたクスリはベンゾ系だったので、減断薬のときでも正気を失うことはなかったけれど、身体が痛くて痛くて毎日泣いていた。
「こんなに苦しいならマシ」って泣き続けていた。
薬漬けのときは言動がおかしいし、クスリをやめるとなると痛い・痛いと泣き続ける。
そんな私をよく家族は黙って見守っていてくれたと思うんですね。
私が家族の立場だったら無理だったかもしれません。
なのに、禁断症状がつらくてイライラしていたときは
「私のツラさなんてわからないでしょ!」
って、離婚だって言われてね。夫もたまったもんじゃないですよね(笑)
そんなことに、断薬してから色々と気づいたんです。
だからね。
ご家族がどれほどツラいか、キツいか。
終わりのない戦いはどこで終わるのか、出口はいつ見えて来るのか……。
そんな日々から逃げたいって思うことがあったって、当然だと思うんです。
私は、カウンセリング時に厳しいことも言います。
だって、命がけで人生を変える戦いをしなきゃなりません。
そのためには、今まで気づかなかった部分に気づかなきゃいけないこともあります。
だから、親御さんにも厳しいことは申し上げます。
でも、それは決して親御さんを一方的に責めたくて話しているのでもなく、責めるために伺うのでもないんです。
私は親御さんのツラい気持ちを伺うのも仕事だと思っています。
ときには弱音を吐いていただきたい。
そう思っています。
弱音を吐きつつ、それでも逃げずにお子さんと戦っている親御さんたちを見ていると、本当に頭が下がります。
私は元当事者ですが、親でもあります。
親御さんの、誰にも話せないお気持ちも伺えたら、とても嬉しく思います。
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