メジャートランキライザーを断薬した娘さんのお母さんからのメール

 

こんにちは。カウンセラーのふーみんこと工藤史惠です。

 

先日、メジャートランキライザーは怖いという記事を書きました。
それを読んでくださった、クライアントさんのお母さんが下記のようなご連絡をくださいました。

 

こんにちは。

今日の史恵さんのメルマガ読んで久しぶりに泣きそうになりました💦
統失の薬って断薬してからが本当に自分との闘いな訳で、キツい辛い思いは本人はもちろんの事、家族もいつ出口が見えるんだろうとふさぎ込んでしまう時があります。

統合失調症って呼ばれても薬切って生活出来ると書いて下さって、あらためて文字にして読むと、これを言って欲しかったんだって思いました。

これだけでも物凄く安心するんです。

かつての〇〇(娘さん)の主治医は、ジプレキサを
「結婚しても飲む、妊娠しても飲む、一生飲む」
と本人の前で言いましたから。

そこで、とんでもないと私自身も眼が覚めるんですが。

〇〇は、お正月に解離してしまい視覚過敏も酷かったのですが、体調が良くなると電気付けてお風呂に入れるようになったりテレビが見れるようになったりと、普通の生活が出来るので、焦らずいくしかないです。

メジャーを飲んで、脳が萎縮してしまい、認知低下の為に苦労している方のブログも沢山読みました。

やはりメジャーは怖いです。

短い期間だったら
少しの量だったら
なんて思う事は二度とないですが、こう思えるようになったのも史恵さんのカウンセリング受けて何回も落とし込んだおかげです。

解離や離脱も最初は流石にうろたえてしまったんですけど、史恵さんに
〇〇ちゃんが出してるんじゃなくて薬が出してるんだからねって言われて、どれだけ安心した事か、、、。

心の病に薬はいらない!
本当、これにつきます。
長々となってしまいましたが朝からウルっと来たのでメールしてしまいました。

では、またお会いできるのを楽しみにしています!

※メール内容は、掲載許可をいただいております。

 

 

初めてお会いしたのは、ほぼ残りの薬もなく断薬目前の娘さんを連れてご相談にいらしたときでした。

娘さんは、どこが病気なんだろう?と思うくらい、静かないい子でした。
お母さんも、娘さんのことを本当に心配しているいいお母さんでした。

断薬は問題なく終了。
一時期は、仕事にも行けるようになりました。

ところが、それからしばらく経ってから様子が変わり、一時はどんどん悪化して行くように見えました。

 

このお母さんは本当にすごいお母さんでした。

「絶対に病院には行かせない。薬は絶対に飲ませない」

そう心に誓い、娘さんと向き合い続けました。

 

メジャートランキライザー(統合失調症の薬)は成人してから飲み始めた人より、未成年の頃から飲んでいる人の方が脳への影響は大きいような印象があります。

特に、飲んでいた薬をやめると、感情がどんどん動き出し、それまで薬によって抑えられていた感情が溢れ出すのか、爆発させているような形になります。

こちらのお宅も例外ではありませんでした。

それでもお母さん……

自分がどう娘に接したらいいのか。
今まで何が間違っていたのか。
自分の中にどんな問題があるのか。

などをとことん見直してくださり、娘さんとだけでなく自分とも向き合って1年以上……

まだ完全な回復とは言えませんが、娘さんの様子も大きく大きく改善されて来ました。

 

それでも道のりは長いです。
出口がどこにあるか、皆がさまよいます。

私から見たら、一番大変なときに比べると全然善くなっているのでそれを伝えると……

〇〇の辛い症状にばかりフォーカスしてしまうから、去年より良くなっているのも言われるまで気がつかなかったりするんですよ。

そうですよね。良くなってます💕
出口が近づいてるって言って下さるのも嬉しいです。

と仰ってくださいました。

そして最後にとても嬉しいお言葉……

史恵さんに巡り会わせる為に、神様が仕組んでくれたんじゃないかと思っているくらいなんですよ。

もうこんなことを言われてしまったら、私は泣いてしまいますよね。

 

お子さんの精神薬問題で悩まれているご家庭は、親御さんも、どうしてこうなってしまったのかをじっくり考える必要があります。

お子さんだけの問題はお子さんだけの問題ではありません。
お子さんが勝手に心の病になったのではないのです。

いわば『親のせい』なんです。

それを伝えると、とてもガッカリされたり、怒り出す親御さんもいらっしゃいます。

でもその『親のせい』は、イコール『親が悪かった』というのとは少し違います。
良かれと思っていることでも、それが子どものためになっていることではないことに気づけていなかったり、聞いているつもりで子どもの話をきちんと聞けていなかったり……。

自分の仕事のことなどが大変で、子どもが必要としているときに少し気遣ってあげられなかったり、自分がいいと信じてしまったものを親の価値観で子どもに押し付けてしまっていたり……。

そんな風に、決して手抜きでも何でもなく、愛情をもってお子さんと向き合っていても、それがお子さんの望んでいるものと違っていることは多々あんです。

それは、親御さんには親御さんの問題が必ずあるから。

家族関係というものは、多かれ少なかれ必ず連鎖します。
どこが連鎖してしまっているのか、それをじっくり考えなければいけないんです。

 

その現実に向き合いきれないご家庭は、お子さんの問題を一緒に乗り越えることができません。

子育ては気づいたときからやり直せばいいんです。
だから気づいて欲しいのです。

親御さん自身もお子さんも、家族全員が幸せになれるように思い切って向き合って欲しいんです。

 

誤解しないでいただきたいのは、親御さんには『親のせい』と言いますが、当事者は絶対に『親のせい』なんて思い続けてはいけません。

多かれ少なかれ、親からの影響は受けていますが、親のせいでこうなったのではありません。
今、こうなっているのは全て自分が選択して来たせいなのです。

そこを忘れてしまったら、自分の苦しい状況から抜けられることはできませんよ。

 

厳しいことを言うなぁと思われるでしょう。
厳しいことは聞きたくないと思われるでしょう。

ですが、命に関わることに厳しくないことなんてありますか?

命がけでその場所から抜け出そうとするときに、耳障りのいいことだけ聞いて乗り越えられると本当に思いますか?

 

内海先生は言います。
「地獄に堕ちきれた人しか、そこから抜け出せない」と。

私もそう思います。

何かが間違っていたから、今、困った現実がある。

だったら、何が間違っていたのかをきちんと気づけない限り、そこから抜け出す手はないのです。

私もそうやって、乗り越えて来ました。
事実を認めること。
その時はショックなことも多々あります。
人間、誰だって、自分がバカだったなんて思いたくありませんからね。

でも、それが一番、確実にそこから抜け出す方法なのです。

私だって、薬漬けになったことを散々「バカだ」と言われましたよ(笑)
今はそれを自覚しているから、言われても「はいはい、その通りです」と言えるだけです。

 

間違えたら、そこからやり直せばいいんです。
間違えたことに気づかず進んでしまうことより、よっぽどいいことなんです。

そうやって確実に抜け出した人がたくさんいらっしゃいます。
私はそうしたい方々を心から応援します。

 

 

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