長年薬を飲み続けている人は、自分が身体的に依存してしまっていることなんてもう本当はとっくに気がついているんですよね。
こんにちは。カウンセラーのふーみんこと工藤史惠です。
多くの薬漬けになってしまった人の話を聞いて来ていますからね。
皆がどんな意識で「薬をやめたい」と言って来ているか……
いろーんな気持ちを伺っています。
その中で強く言えることは……
長年薬を飲み続けている人は、もう自分の身体が薬に依存しているなんてこと、とっくの昔から気づいているんだよね。
ってこと。
だから「やめたいけどやめられない」っていう言葉を使うんです。
薬はよくないってわかっているけれど、薬を減らすとすぐに禁断症状(離脱症状)が出て具合が悪くなるから。
それを抑えるためには、薬を飲み続けるしか方法がないから……。
薬をやめたいと思う人に対して
「そんなのやめると決めるだけだから簡単だよ」
って言う人がいます。
真理としてはそうかもしれません。
でもそれは、正しくて間違っています。
やめるって思ってもね。
離脱症状は本当にキツイ。
それを少しでも楽にしたり、1日でも早く抜ける方法すらわからないと、この地獄がいつまで続くか……そんなことを考えながらの毎日は本当にツラいんです。
私がそうだったからね。
その気持ちは本当によくわかる。
だったらどうして工藤はやめられたか?
んー。
私の場合、やめると決意したのが
「この薬を飲み続けていたら死ぬかも」
と本能的に感じてしまったのがひとつ。
数年間料理ができなくなっていたので、
「娘に弁当を作ってあげたい」
という願いが強かったのがひとつ。
そして一番はね。
やめようと決めたとき、もう既に何種類かの薬を飲み忘れていて、離脱症状が出ていた。
それからきっぱり断薬しようと決意したのだけれど、
私は臆病だから、後戻りするのが怖かった
それだけなんだ。
その時にもし苦しいからという理由で戻ったとして、いつかこの先、
「やっぱり薬をやめたいな」
と思ったときに、また同じ苦しみを味わう勇気が私にはなかったの。
リバウンドするということは、もしかして『もう一度』と思う日が来るかもしれない。
私はこの苦しい離脱症状をもう一度味わいたくはなかった。
だからキッパリとやめるしか道がなかったんです。
本当にそれだけ。
でも……
減断薬する時点でそういうことを考えられるということは、もう自分の身体が薬物依存状態にあるということを、ちゃんとわかっているということなんですよね。
「自分はもう薬物依存状態なので……」
と、相談されてくるかた、実は多いんです。
「だからやめられないんです」
と、ハッキリ言います。
そのくらい、長年薬を飲んでいる人は自覚をしています。
もう病気を治すためとかで飲んでいるんじゃないっていうことも、よーくわかっていながら、それでも少しでも減らそうと思うと途端に具合が悪くなる。
これから先、どこまで具合が悪くなるかわからないし、自分がどんな風になるのかわからないから、そこから減断薬に踏み切れずに、そのまま薬を飲み続けることを選択する……。
そんな人がどれだけ多いことか。
みんなそんなに馬鹿じゃないからね。
10年、20年も飲み続けていれば、自分の飲んでいるものが『病気を治すため』のものじゃないくらい、わかってますよ。
だからみんな「病気が治らない」って騒がないでしょ?
「病気が治らない」ではなくて、「薬がやめられない」って言うでしょ?
わかっているんですよ。
もう恐ろしい泥沼から抜けられないんじゃないかっていうことくらい。
だから、ものすごーい勇気がいるんです。
今まで10年、20年見て来た世界と違うところを見るのは、ものすごく怖いもん。
もう薬がない生活なんてどんなんだったか覚えてないし、それどころか、元々の性格だってよくわかってない。
人によっては、自分が笑っているところだって忘れちゃっているし、泣きたいときに泣くとか、自分の思っていることをちゃんと口にするとか、震えていない手ってどんなんだったっけとか、耳鳴りがなかったときのこととか……
そんなことがわからなくなっちゃってるんだもん。
それがなくなるかどうかだってわからないし、もっとひどくなるかもしれないし、薬をやめたって残るかもしれないし。
そんな見たことない世界に行くのは誰だって怖いんです。
私も怖かったよ。本当に。
薬をなくして生活できるなんて思ってもいなかったし、離脱症状を抱えているときは、本当にこれが抜けるかってものすごく怖かった。
でも、たくさんの人がそこから抜け出して、薬のない生活を手に入れているのも本当。
自分の行きたいところに行けるようになっているのも本当なの。
薬に依存しきっている身体から薬を抜くのは本当に大変なことです。
生易しいことではありません。
だから私もちゃんと勉強してもらうために『断薬セッション』という時間を用意しているんです。
それでも、ちゃんとした知識をもってちゃんとしたケアをすれば、そこから抜け出すことはできます。
強い意思は必要だけれど、その強い意思さえ持てば、ちゃんと抜けられるんです。
これを読んでくれている人で、本当は薄々気づいている人って予想以上に多いかもしれません。
だって、私に電話をくれた人で、それに気づいていなかった人っていないんですから。
気づいている人ほど早く抜け出すことができます。
そこから自分を助けてあげられるのは自分しかいません。
どうぞ勇気を持って欲しいって願います。
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