育児ノイローゼだと悩むお母さんへ

 

最近、おもしろい偶然で『育児ノイローゼ』というワードを何人かのクライアントさんから聞きました。

同じワードが重なることは珍しいことではありませんが、『育児ノイローゼ』という言葉が重なったのは今回が初めてです。

この言葉を口にするお母さんがたにはある共通点に気づきました。

私は簡単に気づいたけれど、ご本人たちは気づいていない……。
なので私は気づいたことをそのまま聞いてみることにしました。

 

「ねぇ？　実は子育てが向いてないんじゃないの？」

 

 

間違って欲しくないのは、これ、いいとか悪いとかの意味で言っているんじゃありません。

人間には、向き不向きが必ずあって、女性だからってお母さんだからって、全員が母親に向いているとは限らない。

向いていなくてもお母さんになって、向いていないからこそ頑張ってお母さんをしなきゃと無理に頑張って病んでしまう人も多いんです。

 

私が聞いたほとんどの人は「はい、実は……」と答えてくれました。

だよねーって感じです（笑）

 

だからって育児放棄しろって言ってるんじゃないですよ。
向いていないなら向いていないで、何を無理してやっていて、何なら無理せずにできるかを考えるんです。

そうしたら『育児ノイローゼ』なんていう病名に逃げなくても、物事は解決する。

その解決法がわからないから、『育児ノイローゼ』になって、
「私は病気になってしまうほど大変だったので休ませてください」
となるんです。

あるクライアントさん、精神薬はやめられていたのに体調が改善されないと相談に来られました。

カウンセリングをしていくうちに『育児ノイローゼ』というワードが。
そして、話を深く聞くと、どうも子育て大好き♥というタイプではない。

このかたにも私は聞いてみたんです。
「ねぇ、ホントは子育てが向いてないんじゃない？」
と……。

私はその時簡単な解決法だけをアドバイスし、具体的にあれこれ言いませんでした。
でも、クライアントさんは自分でどうすれば解決できるかをちゃんと考えてくださり、１ヶ月後に来たときにはすでに状況が変わり始めていました。

とにかく一番驚いたのは、顔が明るくなったこと！
それまでどれだけ我慢されて来たのでしょうって思うほど、表情が変わっていました。

 

このクライアントさんは、どちらかと言えば、バリバリ働いている方が輝かれるタイプのような感じだったんです。
でもお子さんが手のかかるうちはと仕事も辞められたようで……。

だもん、ストレスたまるよね。
休みたくもなるよね。

だから、せっかく断薬できても、状態はよくならないよね。
よくなったら、完璧なお母さんをしなきゃならないんだもん。
改善されることを拒否するよね。

 

子どもを生んでしまった以上、子育てからは逃げられません。
お母さんをやめることはできません。

でも、お母さんがお母さんらしく生きることを考えることはできるんです。

 

家族に何かを押し付けるでもなく、お母さんが我慢し続けるでもなく、子育てを放棄するでもなく……

皆で協力しながら、素敵な家庭を作っていく方法を考えることはできるんですよ！
それを忘れないで欲しいなーって思います。

そうしたら、育児ノイローゼなんていう病名に逃げなくて済むようになるんですから。

大丈夫。
お母さんだって、育児が苦手でもいいんです。
だって生んでみなきゃわからないことなんだからさ。

生んでみて気づいたでいいじゃない^^
それでも、『育児ノイローゼ』という病名に逃げるほど、育児を頑張らなきゃいけない、いいお母さんをしなきゃいけないって思っていたんでしょう？

それだけでどれだけ立派なお母さんだかわかりますか？

世の中、そんな努力もせずに放棄しちゃう人だっているのよ。
それに比べたら、どれだけいいお母さんなのか……。
そこもちゃんと自覚してくださいね！

いろんな事実をちゃんと自覚できたら、あとはもう解決するのみなんですよ！

ね、こんな問題は医者は治せません。
精神薬なんていらないんです。

解決は自分でできるんですよ！