精神薬は本当に死にたくなる?

 

断薬カウンセリングと家庭問題解決のカウンセラーの工藤史惠(惠は旧字♪)です

 

当カウンセリングルームでは、何人もの「精神薬をやめたい!」と頑張られているクライアントさんがいらっしゃいます。

同じ『断薬経験者』として共通項も多いので、皆さん、リラックスして話してくれる雰囲気があります。

薬を飲んだ人には理解できない感覚が、理解し合えてしまいますからね。

不思議な空気が流れます^^;

その中のひとつに……

「本当に死ぬのが怖くなくなるよね」
「なんであんなにすぐに死にたくなるんだろうね」

などの感覚です。

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こんな感覚、なかなか信じられませんよね^^;

でも……本当に死にたくなっちゃうんです。

薬を大量に飲むことだって、怖くなくなっちゃうんです。

 

うちのクライアントさんでも、何度も自殺を試みた方がいらっしゃいます。

自殺……という意味でなくも、OD(薬を大量に飲む)を試みた人は、何人もいらっしゃいます。

以前、私と同じように断薬の相談に乗っている人から
「本当に薬のせいで死にたくなっちゃうの? それは鬱のせいではないんだよね?」
と聞かれたことがあります。

クライアントさんと話していても、また私の経験から言っても、死にたくなるのは薬のせいです。

 

これ自体、飲んでいる本人もよくわからなかったりする場合もあるのですが、薬が抜けて来て、冷静に考えるとなんとなく本能的にわかるんです。

あぁ、あれは自分の意思ではなかったな……と。

以前、「長い年月、自分は何で生きているのかなど、生死に関することを考え続けていた」というクライアントさんの言葉を聞いたことがあります。

でも、クライアントさんは、それが何のせいなのか……

自分の性格のせいなのか、病気のせいなのか、薬のせいなのか、何のせいなのかわからないと言っていました。

なので私は
「それがいつから始まったか、ゆっくり考えて来てくれる?」
と、次回の宿題と思って話したところ、クライアントさんは即答しました。

「あ、それは明白です。薬を飲み始めてからです」

「じゃ、薬のせいじゃん!」

「あ……」

二人で笑いました。

精神薬は簡単にリミッターを外してくれます。

だから怖いと感じる感覚がなくなるのです。

でも、後で考えても、かなり冷静に分析しないとすぐにはわからない状況にされてしまうんですよね。

リミッターが外れた感覚は、私も経験しているのでよくわかります。

今なら、例えば薬を10錠も置かれたら、気持ち悪いし怖いし、絶対に飲むことなんてできませんが、当時は何も恐れることなくできましたからね。

それ以外にも、普段言えないことが言えたり……。

そんなことが簡単に起こりうるのが、向精神薬なのです。

 

けれど、カウンセリングという形で少しお手伝いさせていただき、冷静に振り返れるようになれば、何で自分にそんなことが起こっていたのかが、きちんとわかるようになります。

カウンセリングは、ただ薬をやめさせるためのものではありません。

こんな風に、自分の変化が何のせいで起きていたのか、自分はどんな状況であったかを静かに振り返るためにもあるのです。

こうやって振り返ることで、今まで全てが自分のせいだと、いらないものまで背負っていたものが、何が自分のせいで、何が薬のせいなのか……を整理することができ、二度と戻らない考え方を構築して行けるのです。

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