体験が人を変える

 

こんにちは。カウンセラーのふーみんこと工藤史惠です。

 
私は3年ほど前、「このままだと死ぬな」という経験をしました。
死ぬと思った原因は睡眠薬や精神安定剤などの向精神薬の副作用です。

様々な原因から全くというほど眠れなくなり、不安障害&不眠症と診断されました。
(その前はパニック障害&うつ病とか……病名は細かく変わりましたが^^;)

一度は薬から解放されましたが、結局、足掛け10年ほどは病院や薬にお世話になっていました。

その頃の私は当然のように、もう一生、薬を飲まなければ眠れない人間なのだと思っていました。

そのことに対して、別に悲観にもなっていなかったし、なんとなく当然のことのように受け止めていました。

それでも、どんどん動けなくなる自分に気づき、
「この薬を飲み続けていたら死ぬな」
と、本能的に気づいたとき、私は断薬を決意しました。

そのとき動けないほどの具合の悪さは、
確かに病気かもしれない
でも薬の副作用かもしれない

私はその原因が知りたかっただけなのに、主治医に訴えても、病院を変えても、誰も真実を教えてくれませんでした。
ただ、薬を飲み続けろという答えしかくれませんでした。

仕方なく、私は
「本当に病気のせいで具合が悪いのかもしれない。でも薬のせいかもしれない。何もわからないなら、取り合えず一度フラットな状態に戻してみよう。それで本当に病気なのだったら、もう一度治療方針を考えよう」
と思いました。

それから、私の命がけの本格的な断薬が始まりました。

そして数ヶ月後……断薬を果たした私は、
病気ではありませんでした。
自力で眠れる力を取り戻しました
(トレーニングは必要です)。

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この経験から、私はまず、何事も疑うことの大切さを学びました。
そして病名に甘えない心の強さの重要性に気づきました。

私は確かに「あなたは病気だ」と言われて、ホッとしたんです。
「あぁ、自分は病気だから、おかしくてもいいんだ」
「自分は病気だから弱者なのだ」
と、なんだか大きな免罪符をもらったような気がしたのです。

これは多くの断薬経験者が同じことを言います。

先日、「心療内科や精神科はカウンセラーの商売敵」だと書いたら、「勉強不足だ。カウンセラー資格ゼロだ。カウンセラーと名乗るな」というご批判をいただきました。

私は断薬の際、とことん勉強しました。
精神医学の裏も表も……。
もう待合室から診察室にもひとりで歩けないくらいフラフラだったり、息が止まる一歩手前で救急車で運ばれたりしていても、その間も、私はとことん勉強を積みましたよ。

精神医学のこと、心の病のこと、薬のこと、栄養のこと……。
自分の今までの人生、全てをひっくり返すほど学びました。

じゃなかったら、命がけで断薬なんてできません。

痛かったですよ。色々認めるのは……。
でも、認められたから、私は今、生きているのです。

必要だと思われているかたは、必要だと思われていれば、それでいいのだと思います。

だから私はやめません。
カウンセラーと名乗るのも、カウンセラーの仕事も、精神医学や薬は敵だと言うことも。
私はこのような主義だということを申し上げているたけで、何も、精神医学や薬を必要だと思われている方に押し付けているわけではありませんからね。

他人に無知だと上から言うのは自由です。
でもだったら、素性を明らかにした上で、ご自分のフィールドでご自分の意見をしっかり述べてください
このお考えも、必要な方に届くでしょうから。

それでも、私のような訴えも、確かに必要な人に届いているんです。現に、
多くの方が断薬カウンセリングにいらっしゃっています。
多くの方が断薬に成功し、しばらくしてから社会復帰されています。

社会復帰されている……ということは、薬を飲んでいる間は、働けないほどだったということです。
その方々が、薬をやめて働ける身体を取り戻しているんです。

私はそのような方々を心から精一杯応援しています。
これからも応援し続けます。

私も以前は薬がなければ生きて行けないと思っていました。
私も以前は病人だと思っていました。
私も以前はこのまま変わらずに生きて行くのだと思っていました。

でも……真反対な経験から、考え方も反対になりました。

真反対にするのは大変なことでしたが、
気づくことで反対に持っていくきっかけになります。
反対にしなければならないと思えたら、あとはトレーニング次第。
いくらでも思考は変えられるのです。


自分を変えて行くか行かないか、直面している問題を解決できるかできないかは……
全て自分次第なのです。

もう断薬の際の記憶もだいぶ薄れて来てしまっていますが、
私の経験はこのような電子書籍に書き記してあります。

 
 
 

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